投稿者アーカイブ: keeta_t

中国vs台湾 武力衝突の可能性

2020年6月に施行された「香港国家安全維持法」の衝撃、台湾に軍事的な緊張をもたらしている。

もし、中国から軍事攻撃を受けたら、8割の台湾人が「台湾のために戦う」と考えているようだ。その背景には、中国が台湾海峡周辺で繰り返している軍事演習があり、台湾市民は、日々、平和を脅かされている。武力衝突の可能性が急浮上しているのだ。もはや、外交など話合いで解決できる状況ではない、ということだろうか。

香港発、中国に対する民主主義を守るための戦いは、完全に台湾へ飛び火した。

日本は静観できる立場にない。なぜなら、日本領海内への中国による不審船の侵入が、毎日、続いている。中国寄りの発言が多い日本の左翼系メディアは、なぜか、尖閣諸島の脅威を積極的に伝えない。

もし、中国が日本に対し武力攻撃を行ったら、どのようなシナリオが想定されるのか、ペーパークラフトで軍事侵攻を再現した面白い動画を見つけたので、リンクを貼っておきます。

台湾「中国が攻撃なら闘う」8割
産経新聞朝刊 2020年10月28日

佐倉市に伝わる哀しい鳥人伝説

千葉県の民話で、もっとも奇怪、もっとも哀しい物語は、佐倉市に伝わる鳥人伝説ではないだろうか。

母は子を思い、子は母を思う。それは自然の姿であり、親子の絆は容易に断ち切ることはできない。もし、生まれてきた我が子が、普通の姿でなかったら、自分は、そしてあなたは、親として、どのような行動を取るべきなのか。

この物語はとても奇怪な内容です。参考文献は既に絶版しているので、全文掲載致しました。文章等も校正を加えず、原文のままとしています。

論より証拠。まずは、ご一読あれ。


白鳥に貞操を奪われた美女と鳥人の一族<佐倉市>

房総の秘められた話、奇々怪々な話
 大衆文学研究会千葉支部編著
 崙書房【第一版1983年7月10日】より引用

むかし、下総の佐倉城の城主に、綾姫という美しい娘がいた。

綾姫は鳥がすごく好きだった。とくに白鳥が好きで、一羽のオスの白鳥を飼って、いつも「五郎」と名づけて可愛がっていた。白鳥も、すっかり綾姫になつき、綾姫のことばなどをほとんどみな理解していた。

ある夏の日のことである。いつものように白鳥の五郎と一緒に、印旛沼のほとりを散歩していた綾姫は、暑いので、柳の木かげに体を横たえていた。沼を渡ってくるそよ風にさらされていると、妙に眠気がさしてきて、綾姫はついウトウトとまどろんだ。

ところが、綾姫はやがて、思わす「あッ」と声を上げて眼をさました。自分の着物の前がはだけ、腹の上に、五郎がちょこん、と乗っかっているではないか。綾姫は自分が白鳥の五郎に貞操を奪われてしまったことに気がついたのである。

「あんた、ばかなまねをしちゃだめじゃない」

さとすようにいうと、白鳥の五郎は、一声二声、コケー、コケーと鳴いて、沖へ沖へと沼のなかに泳いでいってしまった。 それっきり、どこへどうしたのか、五郎はもう二度と、綾姫のところへ戻ってこなかった。

それから一ヶ月ほどして、綾姫は妊娠していることに気がついた。三月、四月とたつと、お腹がだんだんふくらんでくるではないか。それを知った父母(佐倉城主とその奥方)は、相手はどこの誰なのだ、と尋ねた。綾姫は、白鳥に犯された、と説明したが、父母はそれを信ずるはずはなかった。

十ヶ月ほどたつと、綾姫は産気づいた。しかし、綾姫が産んだのは人間の赤ん坊ではなかった。まっ白な、美しい卵。それも四個である。どれもこれも、鶏の卵の三倍ほどの大きさであった。

綾姫はそれをどう処分したらいいかひどく迷ったが、毎夜それを抱いて寝ることにした。すると、二十日ほどたって、四個の卵はみんな割れて、なかから「半人半鳥」が生まれた。顔は人間の子供だが、全身が羽毛でおおわれていて、翼があり、足は白鳥とそっくりなのである。

これを知った綾姫の父は、綾姫に、

「そんな怪物は殺してしまいなさい」

と命じたが、みんな我が子であってみれば、可愛そうで殺してしまうわけにはいかなかった。それをいうと、綾姫は、父から勘当をいい渡された。

四人(羽)の子供をつれて、綾姫は泣く泣く佐倉城を出ていった。四人の子供を引いて下総の森のなかをあてもなくさまよっていると、親切な樵夫(きこり)に助けられ、綾姫親子は、その樵夫の家に寝泊りすることになった。四人(羽)の子供はスクスクと生長し、みんな空を飛んだり、水の中を泳いだりできるようになった。男(オス)が二人(羽)に女(メス)が二人(羽)だったので、大きくなると、兄妹ながら結婚して、二組の鳥人の夫婦が出来た。夫婦たちはさらに子を産み、三十年もすると、この森のなかに、こうした鳥人の集落ができてしまった。

このことが都に知れると、時の将軍は、部下のものに、

「このような怪物の群れを生かしておいたら、どのようになるか分からぬ。一羽残らず退治してこい!」 と厳命した。

秋のある日、一団の鉄砲隊が、下総の森に入りこんできた。隣り村に用事があって出かけていたお綾(綾姫)は、その鉄砲隊と出会ったが、それが自分たち一族を撃ち滅ぼしにきたのだと知ると、蒼ざめて、脱兎のように、集落まで帰ってきた。一族のものに、

「みんな逃げるんだ。早く、早く、空高く飛びあがるんだ。でないと、でないと、都からきた鉄砲隊に、みんな撃ち殺される!」

声の限り叫んだ。

危急を知った一族たち鳥人の群れは、みんな悲鳴をあげながら、羽音も高く、舞いあがった。

何羽(人)かは、そのとき、空を飛んでいたが、みなと合流して、逃げようとした。総数は三十であった。

ところが、早くも鉄砲隊の先鋒が、この集落に足を踏み入れていて、この空の一団に対して、銃身を向けた。ダダーン、ダダーンと、不気味な銃声があたりにこだまする。 まだ生まれたばかりで、やっと飛べるようになった幼い半人半鳥が、いちばん低いところを飛んでいたので、そのタマに当たり、白い翼を血に染めて落下した。 しかし、他の二十八人(羽)は、必死に翼を動かして、高く高く舞いあがった。もう、鉄砲隊がどんなに鉄砲を撃っても、タマはとどかなかった。

それっきりで、この鳥人の一団はもう二度と、この下総の森に舞い下りてこなかった。みんなどこへともなく、飛び去ってしまったのである。アフリカの方まで逃げていってしまった、ともいわれている。

下総の台地に、三墓の墓石が並んでいる。一墓はお綾(綾姫)のもので、他の二墓は、このとき撃たれた幼い半人半鳥のものである、といわれているが、それがどこにあるのか、筆者は知らない。

佐倉城址は、佐倉市の鹿島台にあり、ここには、昭和五十八年三月、国立歴史民族博物館がオープンして、一日数千人もの見学者が訪れている。京成電鉄佐倉駅の近くである。

<府馬 清>


日本全国クマは普通に生きている

クマ出没による人身被害が日本全国で拡大している。にわかに信じがたいが、今、日本の森林には、恐ろしい数のクマが、普通に生息している。

動物園の話ではない、野生のクマだ。専門家によると「東北や東日本では、茨城や千葉を除き、平地周辺の森にはクマがいると考えた方が良い。市街地での遭遇はどこで起きてもおかしくない」とのこと。

いったい、あの大きな体を養うだけの食料を、日本の森で自給できるのか、不思議に思う。が、どうやらクマの主食は、どんぐりなど木の実なので、充分足りるそうだ。知らなかった…

何でも、平成29年はどんぐりが豊作で、野生クマ・コミュニティーは、ベビーブームを迎えた可能性があるようだ。さすが、どんぐりだね。一転、今年は不作となり、クマは餌を求め市街地に出没していると。

僕が住む千葉県も野生生物は豊富な方だと思う。昔、道路におじさんが倒れていて、側で確認したら、タヌキの死体でした。人に見えるくらい、大きなタヌキで驚きました。タヌキに限らず、千葉県には野生の猿もいます。イノシシも普通にいます。キョンという不思議な動物もいます。ハクビシンという野生の猫もいます。こいつは外来種で、僕が子供の頃には、いませんでした。実際、千葉は野生にあふれています。

なぜ、千葉県にクマがいないのか。不謹慎に思われるかも知れませんが、残念です。とはいえ、房総の森は恐ろしく深いので、クマが千葉県に新天地を発見するのは、時間の問題と思われる。

クマ出没市街地どこでも
産経新聞朝刊 2020年10月27日
70歳女性襲われ軽傷
産経新聞朝刊 2020年10月27日
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