月別アーカイブ: 2020年9月

眠剤を利用した悪質な犯罪

昨年の記事ですが、気になったので投稿しました。

私は介護職員です。高齢者介護の一環として服薬の援助を日常的に行っています。とくに夕刻、お食事を済ませたあと、イブニング・ケア(就寝介助)で服薬の援助を行いますが、眠剤を利用する高齢者の多いことに、今更ながら驚きます。それでも、昔に比べれば少なくなってきました。ちなみに、「眠剤」とは「睡眠導入剤」のことです。眠気をうながす薬。むかし風の「睡眠薬」は死語です。

眠剤を利用する高齢者が減少した背景は、ポリファーマシー(多剤服用)を改善する取り組みが、在宅医療の現場で積極的に普及したからです。これは不思議ですが、ひと昔まえ、高齢者が不眠を訴えると、介護の現場が反対しても、医師は速攻で眠剤を処方しました。ところが、最近は医師も眠剤処方にナーバスであり、代案として「昼夜逆転を改善する取組」を提案するケースも見られ、介護職員としては、いまさら感が強いですが、良い傾向にあるのは事実です。

なぜ、お薬をいっぱい飲んではいけないのか。たとえば、薬の量を減らすことにより、意識の覚醒状態が保たれるので、ふらふら歩行による転倒骨折が予防できます。一般的に、骨折後に介護が重度化します。薬の量を減らすだけで、高齢者の生活は格段に向上すると考えることができます。現実的にも、そうなります。つまり、簡単な取り組みで、介護の重度化を予防できるんです。

それでも、眠れない高齢者の多い介護現場では、眠剤に関わる機会が多いのが現実です。かるい気持ちで「1錠だけ」盗もうと思えば、たぶん、成功するでしょう。

平成29年、千葉県印西市の老人ホームで起きた事件には驚きました。

施設勤務の准看護師が同ホーム職員に、睡眠導入剤を混入した飲料を飲ませたと言う事件です。睡眠導入剤とは知らずに飲んだ多くの職員は、車で帰宅時、交通事故を起こし死亡者も出ています。日本の警察はこの事件をよく立証できましたね。さすがです。

このような事件が多発傾向にある事に驚きを禁じ得ません。当分、続くんでしょうね。やれやれです。

産経新聞大阪夕刊 2019年10月10日
産経新聞大阪夕刊 2019 年10月10日
産経新聞朝刊 2019年12月20日
産経新聞朝刊 2018年12月5日
産経新聞朝刊 2018年11月22日

未来は認知症のない社会になるか

これは、大発見ではないか!

失われた脳の機能が回復するという話。人工タンパク質を使い、切断された脳の神経細胞を再接続する。まさに夢の技術だ。マウス実験では既に成功していると。具体的には、遺伝子操作により人工的に創り出した認知症マウスに、同チームの新薬を投与した結果、脳の神経細胞が再構成され、マウスの認知機能が向上したらしい。まるでSFの世界。凄すぎる。

慶應大学と愛知医大のチームによる快挙。今まで、認知症特効薬として様々なDNA新薬の存在が噂されたが、同チームによる実験は最も現実的なツールを未来に提供してくれそうな予感がする。

さすがメイド・イン・ジャパン。

認知症のない社会の実現。こんな素晴らしい事があるだろうか。どれだけ多くの家族が介護地獄から救われるのか。この実験の成功&実用化に、1000%期待したい。頑張って下さい。

産経新聞朝刊「神経の再接続に成功」2020年9月13日

押収大麻「自分用」で処刑宣告

著名な俳優である伊勢谷友介氏が、違法薬物の所持で警察庁に逮捕された。

罪を犯した以上、具体的には大麻取締法違反容疑、逮捕は当然であり、日本の警察が優秀な証である。しかし、一連の報道には、多少の違和感を覚える。違法薬物に手を染めた伊勢谷氏が圧倒的に悪いのだが、「売った」人間ではなく「買った」人間を裁く日本独特のマスコミ報道には、いまさらだが、いきどおりを隠せない。

さらに、伊勢谷氏に対するマスコミの罵倒もすざましく、業界から「一発退場」を宣言された。仕事(=生きること)を禁じられた以上、事実上の「処刑宣告」だ。

私は違法薬物の経験がない。予定もない。電子タバコとお酒を少々飲むだけ。いまのところ、これで十分。運動もしている。仕事もある。結果、日常生活を継続できる。家族も困らない。ゆえに、ストレスも許容範囲に治っている。

なぜ、伊勢谷氏は「大麻」を使ったのか。

もちろん分からない。報道では、あくまで「自分用」であり、他人に迷惑をかけた訳ではないと。

伊勢谷氏が「大麻」を使用したことで誰が困ったのか、報道ではさっぱり分からない。ちなみに、「大麻」が違法薬物である以上、警察は捜査をして当然。今回のように、著名人を逮捕することによって、薬物を使うととんでもない事になることを社会に啓蒙でき、日本の治安維持にも貢献できる。まさに一挙両得である。実際、違法薬物は、絶対使用しない方が良いに決まっている。ただ、今回の逮捕が、違法薬物撲滅の啓蒙を狙っている事は明らか。である以上「魔女狩り」の側面を含んでいることも事実。

なぜ、マスコミはそこを批判しないのか、謎である。個人的には、子供の頃から「違法薬物」は怖いことを、早い段階で心に擦り込むのは有益だ。伊勢谷氏の逮捕に全く同情しないが、中世欧州で実際におきた「魔女狩り」では、隣人から難癖を付けられた一般市民が、大量に処刑された。

ここで「大麻」について考えてみたい。私はタバコを吸うが、「大麻」には「タバコ」に含まれるニコチンやタールのような、強い毒性がないのは周知の事実。しかし、麻薬だけに幻覚作用がある。この幻覚作用が違法なのだろうか。

欧州では違法薬物は大雑把に2カテゴリーあり、「ハード」と「ソフト」で分類されていると。悪名高いコカインや覚醒剤はとうぜんハード、大麻はソフトに分類される。ハードは使用した際の刑罰が重く、場合によっては死刑もありうる。しかし、ソフトは法に触れないことが多い。ただし、麻薬である以上、ソフトであっても合法ではない。ところが、完全な違法でもない。いわゆるグレーゾーンなのだと。

先進国で麻薬の使用率が最も高いのは米国である。ここに興味深いデータがある。米国人の大麻使用率だ。生涯経験率という指標で、ひらたく言うと、今まで一度でも「大麻を使った事がある人」を数値化したもの。米国は12歳以上の「大麻」生涯経験率を数値化しており、なんと「45.3%(2018年)」で堂々の世界1位。2位はフランス、3位はカナダ。上位3カ国は「大麻」の生涯経験率が40%を超えている。フランスとカナダは15才以上が調査対象である。ちなみに、日本の「大麻」生涯経験率は1.8%(2019年)。これは極端に低い数値であり、データとして意味がない。つまり、日本では違法薬物使用のトレンドが存在しないのだ。逆説的になるが、日本では違法薬物の撲滅(=魔女狩り)キャンペーンをする必要がないと言える。ただし、これは「大麻」を限定にした話だ。

12歳以上の米国人、2人に1人が経験のある「大麻」使用で、伊勢谷氏は社会から抹殺されようとしている。違法薬物のトレンドのない日本なので、伊勢谷氏の逮捕に同情はしない。しかし、マスコミの彼に対する社会的制裁には抗議をしたい。

こんな、しょぼい犯罪で「処刑宣告」されることが、日本で許されて良いのか。誰も彼を味方しない。もしかすると、伊勢谷氏は日本でいちばん、可哀想な人とも言える。だから、彼は大麻を使用したのだろうか…

伊勢谷容疑者自分用に
産経新聞朝刊 2020年9月10日
議員会館に大麻草
産経新聞朝刊 2018年6月23日
逮捕当日の朝1人で吸った
産経新聞朝刊 2020年9月26日
伊勢谷容疑者保釈金500万円納付
産経新聞朝刊 2020年10月1日
大麻蔓延薄い罪悪感
産経新聞朝刊 2020年10月7日
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