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在宅介護の広がり

僕が介護の仕事を続けられた最大の理由は、「看取り」のお手伝いができたことでした。施設の業務のみ、ただ介護をしているだけでは、この仕事は続かなかったとおもいます。

本日産経新聞の朝刊より、在宅での見取りが広がっているそうです。もし、ご自宅でご家族を看取るなら、何より、話し合いが重要であると。

僕は、施設と在宅の両方で介護事業所の管理者をしてきました。在宅での介護は、本人・家族共々、喜びが大きいのは事実です。介護施設特有の事情、本人の「同意ない入居」が在宅には存在しないので、残された時間、今まで通りご自宅で「生活できる喜び」を満喫できるのが、在宅介護の最大のメリットでしょうか。メリットというより、本人にとってみれば、それが「最大幸福」と呼べるかもしれません。ゆえに、在宅介護は、ちょっとした贅沢なのです。

なぜ贅沢なのか。介護をご自宅で行うと、ご家族の負担と心労がはんぱないからです。親兄弟だから、「世話をするのは当たり前」と思うかもしれませんが、介護に伴う費用と労働力は誰が負担するのか。お金はご両親が負担することになっても、誰が介護するの?

介護をするために、ご家族が現在のお仕事を辞めるのは、本末転倒。あまりにももったいない。介護が終わったら、どうするのか?心身ともに疲れているのに、就職活動なんかできないですよ。まさに、自分にとどめを刺すようなものです。

そこで登場するのが介護施設で、個人的にも、介護施設は積極的に利用してもらいたいです。しかし、介護施設は本人が望んだ場所ではないので、幸福度が少ない。

ご自宅で生活している高齢者が、いよいよ介護が必要になり、自ら望んで施設に入居をされるケースは、本当に稀です。あることはあります。自ら望んで施設入居を選んだ方の最大の理由は「家族に迷惑をかけたくない」からです。心の底から施設入居に同意している訳ではありません。できれば「今まで通り自宅で暮らしたい」のがプランA。それが叶わぬなら、「子供たちのお世話になりたい」のがプランB 。施設入居はプランCかプランDで「全てが叶わない」時の最終手段です。仕方がないからなんですね。

頭の良い高齢者は、子供に迷惑をかけたくないが、1人暮らしに不安を覚える。だから、子供の側で暮らしたいと考え、ご家族の住まいに近い介護施設に入居されます。首都圏のベットタウンに高齢者施設が多い原因がこれです。このケースでは、本人より家族の同意、協力の有無がキーワードになります。

けっきょく、時間をかけて、ていねいに話し合いをされた方が、本人と家族を取り巻く関係性の構築が、うまくいっています。しかし、介護は突然やってきます。性急な結論を求められることもあります。例え失敗しても次があります。どうか、ご自身を責めないようにして下さい。

大正イマジュリィの世界

8月27日に観てきました。

いわゆる大正ロマン展なのだが、そもそも大正時代とは何か。明治と昭和の激動に挟まれ、地球に火のついた、二つの世界大戦の間にポッカリと生まれた平和な14年間(1912年7月〜1926年12月)が大正時代。とはいえ、関東大震災は大正時代に起きています。

文学や映画の世界でも、明治や昭和は題材になるが、大正時代を題材にした作品は少ない気がします。敬愛する映画監督、鈴木清順の大正三部作「ツゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」の妖しくはかない幽玄な世界が、僕の知る大正時代です。

イマジュリィとはイメージ図像を意味するフランス語とのこと。

この時代に印刷技術が飛躍的に進歩。日常生活を彩る、今までにない西洋のイメージが、雑誌などを通じ、新しい表現として発展したようです。この発展により、日本の市民生活は、モノクロからフルカラーに塗り変わる。そうした変革期に活躍した「夢二」などの作家にスポットを絞ったのが「大正イマジュリィの世界」展です。

印刷物が進化することで、様々な表現が可能になったようです。たとえば「子供」や「少女」といったジャンルも、大正時代に開拓されたカテゴリーとのこと。驚きです。それ以前は…

2020年8月1日〜9月22日まで、佐倉市立美術館にて開催しています。

佐倉市は名高い風光明媚な城下町。しかも、とても楽しい勉強になる展覧会。行って良かったです。

大正イマジュリィの世界 佐倉市美術館にて
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