犯罪も高齢化している
令和2年度版の警察白書が公開されました。
高齢者が犯罪の被害者となる割合が毎年上昇しているそうです。
おれ俺詐欺等は全体の約90%の被害が高齢者に集中している。
また、交通事故で亡くなる高齢者も増えていると。
高齢者が犯罪の加害者になる割合も同時に上昇している。
万引きなどの犯罪加害者は、全体の約2割が高齢者であると。
その背景には、何があるのか。
地域コミュニティーの消失という内容はよく聞く話だが、話し相手がいなくなると、高齢者の注意力やモラルが低下するというのは、本当だろうか。
介護施設の管理者である僕の見解は「本当」です。
高齢者が地域社会との関わりが希薄になると、そうでない人に比べ、認知機能が低下しやすいと言われています。つまり、認知症になりやすい状態を誘発します。介護も予防の時代に突入しており、積極的な社会参加が、認知症予防の重要な要因であると言えます。
だったら、どうしたら良いの?
高齢者にとっても、高齢家族を抱える現役世代にとっても、日本が住みにくい社会に変貌しつつある事は事実だろう。