カテゴリーアーカイブ: 介護情報

認知症研究の第一人者が認知症

かの有名な長谷川和夫先生といえば、「長谷川式スケール」の発明者であり、デイサービスという制度を立ち上げた発案者でもある。つまり、介護業界にとっては、偉大なビックネームといえる。

本年1月、長谷川先生を取り上げたドキュメンタリーがNHKで放映。なんと、認知症研究の第一人者が認知症なのだ。

この研究を始めた若い頃、先輩から「君の研究は君が認知症になったら完成する」とアドバイスを受け、それが現実のものとなる。

長谷川先生の介護を担当している、奥様と娘様の負担を減らすため、デイサービスに通うが「つまらない」ことに戸惑いを覚え、結果、通所サービスを拒絶するシーンには衝撃を覚えました。

介護の仕事をしていると、「認知症とは何か」の壁にぶつかる。認知症になりつつも「昨日と同じ自分がそこにいる」ことを発見した、長谷川先生の功績は計り知れない。

ぜひ、長生きして、今後も良い作品を発表して下さい。

本年

産経新聞朝刊 2020年2月1日

長寿には、理由がある?

厚生労働省によると、日本全国の100歳以上高齢者人数が、今月15日の時点で8万450人に達し、50年連続で過去最高を更新したようです。なお、100歳以上高齢者の約88%が女性。国内最高齢も福岡市の女性で117歳。存命する世界最高齢となり、ギネスブックに登録されているようです。

ちなみに、110歳以上を目指すと、免疫細胞の壁があるかも知れません。こちらは、今後、秘密が解明されるでしょう。

産経新聞朝刊 2019年11月24日
産経新聞朝刊 2020年9月16日
産経新聞朝刊 2020年9月19日

在宅介護の広がり

僕が介護の仕事を続けられた最大の理由は、「看取り」のお手伝いができたことでした。施設の業務のみ、ただ介護をしているだけでは、この仕事は続かなかったとおもいます。

本日産経新聞の朝刊より、在宅での見取りが広がっているそうです。もし、ご自宅でご家族を看取るなら、何より、話し合いが重要であると。

僕は、施設と在宅の両方で介護事業所の管理者をしてきました。在宅での介護は、本人・家族共々、喜びが大きいのは事実です。介護施設特有の事情、本人の「同意ない入居」が在宅には存在しないので、残された時間、今まで通りご自宅で「生活できる喜び」を満喫できるのが、在宅介護の最大のメリットでしょうか。メリットというより、本人にとってみれば、それが「最大幸福」と呼べるかもしれません。ゆえに、在宅介護は、ちょっとした贅沢なのです。

なぜ贅沢なのか。介護をご自宅で行うと、ご家族の負担と心労がはんぱないからです。親兄弟だから、「世話をするのは当たり前」と思うかもしれませんが、介護に伴う費用と労働力は誰が負担するのか。お金はご両親が負担することになっても、誰が介護するの?

介護をするために、ご家族が現在のお仕事を辞めるのは、本末転倒。あまりにももったいない。介護が終わったら、どうするのか?心身ともに疲れているのに、就職活動なんかできないですよ。まさに、自分にとどめを刺すようなものです。

そこで登場するのが介護施設で、個人的にも、介護施設は積極的に利用してもらいたいです。しかし、介護施設は本人が望んだ場所ではないので、幸福度が少ない。

ご自宅で生活している高齢者が、いよいよ介護が必要になり、自ら望んで施設に入居をされるケースは、本当に稀です。あることはあります。自ら望んで施設入居を選んだ方の最大の理由は「家族に迷惑をかけたくない」からです。心の底から施設入居に同意している訳ではありません。できれば「今まで通り自宅で暮らしたい」のがプランA。それが叶わぬなら、「子供たちのお世話になりたい」のがプランB 。施設入居はプランCかプランDで「全てが叶わない」時の最終手段です。仕方がないからなんですね。

頭の良い高齢者は、子供に迷惑をかけたくないが、1人暮らしに不安を覚える。だから、子供の側で暮らしたいと考え、ご家族の住まいに近い介護施設に入居されます。首都圏のベットタウンに高齢者施設が多い原因がこれです。このケースでは、本人より家族の同意、協力の有無がキーワードになります。

けっきょく、時間をかけて、ていねいに話し合いをされた方が、本人と家族を取り巻く関係性の構築が、うまくいっています。しかし、介護は突然やってきます。性急な結論を求められることもあります。例え失敗しても次があります。どうか、ご自身を責めないようにして下さい。

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