高齢ドライバー車離れ加速

運転免許の返納が進んでいる。もちろん、高齢者を対象にした社会的な取り組みだ。

昨年、運転免許証を返納した高齢者は60万人以上。過去最多を更新。今後、毎年60万台以上の車が、不要になるのだろうか。運転免許を返納したからと言って、車の廃車と、直接、結びつかないかも知れない。しかし、今時の若者は車に興味がない。よって、おじいちゃんの車を、孫が乗る事は期待できない。

確かに高齢ドライバーの運転は危険だ。なんども、危ない状況に遭遇した。しかし、あおり運転など、公道で危険なのは、高齢者だけではない。もし、運転免許を手放すことで、今までの生活が成立しないなら、高齢を理由に、運転免許を返納するべきではない。車が唯一の交通手段なら、車イコール命といえる。命を奪う権利は誰にもない。認知症など、明確な症状のある方は仕方ないが、車を運転する能力のある高齢者を、いたずらに追い込むのは、明らかに得策ではない。

エイジズム(年齢差別)を根拠とせず、高齢者にとって、車の運転が自然に不要となる、社会的な枠組みが必要。

安全運転サポート車など、さまざまな技術が登場しているが、やはり、自動運転の実用化を待つしかないのか…

産経新聞朝刊 2020年10月9日

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