認知症研究の第一人者が認知症

かの有名な長谷川和夫先生といえば、「長谷川式スケール」の発明者であり、デイサービスという制度を立ち上げた発案者でもある。つまり、介護業界にとっては、偉大なビックネームといえる。

本年1月、長谷川先生を取り上げたドキュメンタリーがNHKで放映。なんと、認知症研究の第一人者が認知症なのだ。

この研究を始めた若い頃、先輩から「君の研究は君が認知症になったら完成する」とアドバイスを受け、それが現実のものとなる。

長谷川先生の介護を担当している、奥様と娘様の負担を減らすため、デイサービスに通うが「つまらない」ことに戸惑いを覚え、結果、通所サービスを拒絶するシーンには衝撃を覚えました。

介護の仕事をしていると、「認知症とは何か」の壁にぶつかる。認知症になりつつも「昨日と同じ自分がそこにいる」ことを発見した、長谷川先生の功績は計り知れない。

ぜひ、長生きして、今後も良い作品を発表して下さい。

本年

産経新聞朝刊 2020年2月1日

2件のコメント

  • keeta_t さん、simple10です。
    認知症は国際問題化しているようですね。
    でも、現代病なんでしょうか?それとも、昔々からあった病気なのでしょうか?
    最近、歯槽膿漏の菌が脳に蓄積されて認知症を発生させるという研究発表もありました。
    何れ、治療薬が開発されて、患者数が大幅に減ってゆくといいですね。

    社会の老化問題は、定年制をなくし、人は働けるまで働くという労働市場が形成されますと、大幅に改善されてゆくように思うのですが…

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    • はじめまして
      コメント感謝です
      僕の知っている範囲でお答えします
      認知症は昔からありました。日本では「ぼけ」と呼ばれていました。ぼけは高齢者を侮蔑する言葉とされ、「認知症」に訂正された経緯があります。ぼけと認知症の間は、痴呆症と言いました
      認知症は主に記憶が障害される病です。高齢による記憶力低下と、分けて考える必要があります
      認知症患者は爆発的に増えています。現在は65歳以上の5人に1人が、認知症のリスク有りです
      ご指摘のように、認知症は現代病といえますが、もはや、国民病かも知れません。恐ろしいですね
      認知症は治らないと言われています。脳細胞を復活させるDNA新薬の治験も、ネガティブな評価が多いですが、僕はいずれ完成すると信じています
      なお、最近は認知症の進行を遅らせる取組がさかんです
      キーワードは「食」「運動」「社会性」の3つと言われています
      高齢になっても、差別されることなく、普通に、正社員として働ける社会になるといいですね
      そうなると願っています
      長文ご容赦です
      有難うございました

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